NEWS

お知らせ

2023.10.16

健康・治療ブログ

自律神経ってなに?

猛暑の夏でも、極寒の冬でもヒトの体温はほぼ一定に保たれています。

寝ている間に呼吸は止まらないし、血圧も乱高下する事なく穏やかに安定。

お腹が空けば胃腸がグーグー鳴り、空腹が満たされればエネルギーは各臓器に運ばれます。

 

こんなふうに日々健康に過ごせるのは自律神経がせっせと無意識に働いているためです。

 

自律神経、とひと口に言ってもそのルートは非常に複雑です。

入力系と出力系に大別でき、入力系は外部の環境変化やカラダの内側の状態をキャッチして脳に伝えるルート。出力系は得た情報をもとにカラダを正常な状態に保つよう働きます。

 

この出力系がお馴染みの交感神経と副交感神経で、自律神経のアウトプット役になります。

血管の収縮・拡張、心拍数の上げ下げ、消化液の分泌・抑制など、枚挙にいとまがない沢山の働きがあります。

このふたつの神経は、多くは真逆の働きをしてカラダの内部をコントロールしています。

活動時間は124時間。互に力を調整して働いています。

 

前述の自律神経の入力系は求心系(または内臓求心系)神経で、インプット役です。

空腹感や満腹感、尿意、喉の渇き、胃の不快感など自覚できるものもありますが、ほとんどは無意識のうちに中枢に伝えられています。情報がなければ出力系は動けないため、神経の数としては入力系が圧倒的に多いそうです。

 

日中は交感神経の働きでアクティブに過ごし、夜間は副交感神経の働きで身体を休息させる。この体内システムで毎日を健やかに過ごせています。

 

しかし緊張した状態が続いたり、夕方以降もスマホやPCとにらめっこして睡眠時間を削った結果、心拍数がバクバクしたり、お腹を下したり。これらは交感神経が過剰にドライブして緊張モードになった状態で、自律神経のバランスが崩れたともいえます。

この交感神経が高まった状態が長く続くと、数々の不定愁訴(頭が重い、疲れやすい、だるいのに眠れない、足がむくむ、わけもなくイライラする、息切れ、手足の冷えなど、検査しても原因がわからない様々な症状のこと)や高血糖、高血圧といった病気につながる可能性もあります。

 

原因がわからない不調を感じ調べてみると、自律神経の影響と検索結果に出ることが多々あります。

日々の疲れやストレス、スマホやPCからの刺激で交感神経が高まる状態が続いたぶん、副交感神経の働く時間が削られ、自律神経のバランスが乱れた結果多くの不調が起こった可能性が考えられます。

 

副交感神経を活性化して、自律神経のバランスを整えることで不調を改善することがあるかもしれません。

副交感神経はリラックスして、心が平穏な状態で優位になります。

マッサージはリラックス効果としてすぐ思いつきますが、実は鍼灸にも副交感神経を優位にする効果があります。

 

 

病院に行くほどではないけれど、気になる不調を感じたときは

選択肢のひとつとして鍼灸がオススメです。

マッサージで筋肉をほぐし、鍼灸で心身をよりリラックスさせてみてはいかがでしょうか。

一覧へ戻る