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2023.10.13

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秋の花粉症と食物アレルギー

花粉症というと、春のイメージが強いですね。
しかし、花粉症の原因になる花粉は61種類もあります。
季節ごとになにかの花粉が飛散しているので、様々な花粉症になる可能性があります。

花粉症になりやすい花粉は、樹木と雑草、と大きく分けることができます。

樹木の花粉とは、スギやヒノキ、シラカバ、ハンノキなどの花粉です。
雑草花粉は、イネ科花粉とキク科花粉が有名です。
そして、それぞれ飛散時期は大きく異なります。

イネ科の花粉は、カモガヤ、ハルガヤ、オオアワエリなどです。
川沿いなどで見かけるなどあるかと思います。

そしてもうひとつの雑草花粉が、キク科花粉です。

ブタクサやヨモギなどがキク科の花粉で、秋に飛散しています。

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ブタクサ

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ヨモギ

ヨモギ花粉は、7月下旬から11月にかけて主に飛散しています。

雑草花粉は、一般的に数10mほどしか飛散しません。
ですので、雑草花粉に対して花粉症の症状があるということは、周囲にそのような植物が生えていないかどうか環境を思い浮かべましょう。

そして、これらの花粉症で問題になるのが、花粉に似たたんぱく質をもつ果物や野菜にも症状が起こることがあるということです。
なお、花粉に関連した食物に含まれるたんぱく質は、多くは加熱や消化でアレルギーを起こす力が弱まることがわかっています。
なので、口の中やまわりの症状でとどまることが大多数です。ただし、スパイスを食べた後に運動することで強く症状があることもあり、注意を要します。

ここで、最近増えている花粉食物アレルギー症候群があります。
それが、ヨモギ花粉にアレルギーになった方に、スパイス・香辛料に対してアレルギーが起こることがある事例です。

花粉食物アレルギー症候群としてのスパイスアレルギーは、北欧・欧州では多く、『ヨモギ-シラカバ-セロリ-スパイス症候群』や、『セロリ-ニンジン-ヨモギ-スパイス症候群』などが知られています。

日本では、北欧ほどヨモギ花粉アレルギーが多くはないことから、これまではあまり知られていませんでしたが、最近報告が増えてきています。一般的に、その花粉が多く飛散する時期に、その花粉に対する症状がでやすくなるだけでなく、アレルギー体質も悪化します。

なので、花粉症をお持ちの方はすこし念頭において良いでしょう。

秋にも花粉が飛散すること、花粉症に関連してスパイスアレルギーがあること。
ご自身の体調・体質とあわせて気にかけてみてください。

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